『医食“環境”同源』
自然界では、
季節の変化(乾季・雨季)、
海流や川の流れ、
風雨や生物の移動などで、
微生物が運ばれ撹乱されることにより、
微生物相(ミクロビオタ)の恒常性が保たれております。
それにより、
植物相(フローラ)・動物相(ファウナ)も
恒常性を保つことが出来ます。

本来、自然に暮らす生き物は、植物も動物も、
微生物との濃密な接触を持っています。
多くの生き物は、
生息環境中の微生物から
自ら取捨選択した常在微生物による免疫システム、
すなわち、皮膚の常在微生物によるバイオフィルム(微生物バリア)と、
腸内微生物による適応免疫(微生物スイッチ)を獲得しています。
野生の世界では、このような仕組みで微生物と共存することでのみ、
元気に暮らすことが約束されています。
生物相(ビオタ)の環境を整えるのも
生体の健康を維持するのも
微生物の役割なのです。
これは善玉菌の話ではありません。
その土地に暮らす、目に見えないすべての微生物たち
微生物相=ミクロビオタが
目に見える生態系のベースとなります。
そして、その土地の生物相=ビオタをすべて繋ぐ
「へその緒」なのです。

Back to Top