【餌編】デュビア(Blaptica dubia)の飼育方法


  はじめに

デュビアはアルゼンチンの森林に生息するゴキブリで、朽木や枯葉を常食としているとされています。卵を体内で孵化させて子供を産む性質を持ち、成虫寿命はオスで約1年、メスで約2年といわれます。性成熟には6ヶ月ぐらいかかるようです。

世界的に見て日本人のゴキブリ嫌いというのはトップクラスですので、ゴキブリと聞いて顔をしかめる人が多いと思いますが、デュビアは餌昆虫として最も優れたものの一つだといえるでしょう。主に爬虫類飼育者に有名ですが、アロワナ、サル、タガメなどにも使える用途の広い餌昆虫です。

  • オスには羽がありますが飛べませんし跳べません
  • ツルツルした面を上ることができません
  • 動きが早くありません
  • 共食いしません
  • 強い臭いがありません
  • 餌切れ・水切れに強いです
  • 環境を整えればほっぽらかしでしでも殖えます
  • 爬虫類などよく太ります。

と良いことずくめです。

数少ない欠点としては、

  • 増殖が遅いことと
  • すぐに隠れてしまうこと
  • ゴキブリであるということ

ぐらいです。

優れたデュビアの飼育と増殖ですが、とりたてて難しいことはありません。しかしながら、うまく増殖させきれてない場合やダニの発生で全滅(処分)してしまう場合も少なくはないようです。また、近親交配で弱体化するという報告もあります。いくつかのポイントを押さえれば簡単ですので、参考にしてください。

 

  飼育ケージ

飼育ケージは深さ30センチ以上がよいです。ガラス製の水槽などはシリコンが劣化するとそれを足がかりに頑張って上る個体もいるかもしれないので、プラ舟や衣装ケースがよいと思います。底面積は広いほうがよいです(目安としては60センチ×45センチ以上)。蓋は乾燥を促すためにしないほうがよいです。

  床材

床材ですが、新聞紙を丸めて底に並べ、小動物用の干草(5cm程度に裁断されたもの)を隙間に入れるような感じにします。クワガタ用の産卵木を何本か入れておけばなおよいです。


その上に紙製の卵パックを置いて完成です。
このときに床材表面から15cmぐらいは空間があると逃げる心配が少ないと思います。


ヤシガラ土や腐葉土などを薦めるところもあるようですが、使わないのがベターだと思います。
デュビアの大敵であるダニの発生を少なくするためです。

なお、糞はそのままにします。糞の厚さが2cmぐらいあるぐらいがよいです。これは、デュビアが微生物に依存して食物の消化をしている可能性が非常に高いため、糞を通して腸内の微生物を循環させてやるためです。

 

  温度・湿度

温度は25~27度が最適なようです。室温が30度を超えても氷点下近くなっても死ぬことはすくないですが、繁殖させるためには最適値で飼育してください。

湿度はたいして気にしなくてよいですが、湿度が高いとダニが発生するので、空中湿度・床材湿度ともに低めにしておいたほうがいいでしょう。

 

  餌・水

次に餌や水分の与え方です。野菜クズや茶ガラ、パン、オカラ、でいいでしょう。
水分は餌に含まれているもので充分ですが、ごくたまに砂糖水を霧吹きすると床材をよく食べてくれるので、餌不足を解消できたりします。

餌に動物性のものを積極的に与える必要はありません。ドッグフードやハムスターフードなどを与えるとダニの発生頻度が高まり、収拾がつかなくなることが多いので気をつけてください。

 

  ポイント

増やすためのポイントですが、最初にある程度の数から始めることが重要です。少なくともオス30匹、メス100匹以上で始めると増殖が早いです。
最近になって、近親交配の影響で個体が小さくなったりするということを耳にしますが、6年以上他の血を入れてない我が家にその傾向は見られません。これは、デュビアが微生物(および原虫)への依存が高いからだと考えています。他からデュビアを導入してコロニーが復活したりするのは、血ではなく別の飼育環境からの微生物を持ち込むことで、微生物相の複雑化により、安定化がおこるからだと思います。我が家ではだいたい1000頭のコロニーに20gの微生物資材を与えています。メスは最大で4.5cm(最大サイズでしょう)を超え、繁殖ペースも落ちていません。


 

  失敗談

オカラをたっぷりと入れて、堆積していたサラサラの糞と混ぜたら、70度以上の熱を発生させて発酵したことがあります。その際に強いアンモニア臭がしました。たいへんでした、、、気をつけてください。

 

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